科目情報
科目名 日本史研究 
クラス − 
授業の概要 文化の移り変わりとその背景を意識しながら、日本史を俯瞰する。中学校の学習内容に即した形で授業を進め、教科内容に関する基礎的な知識を身につけるとともに、背景となっている研究状況について理解する。 
授業の到達目標 @ 中等教育における学習内容の背景にある研究動向のエッセンスを身につける。
A 中等教育における学習内容が、研究の進展により変化することを理解する。
B 文化史の理解を深めることにより、政治・社会・経済・対外関係などの動向を総合的に考える力を身につける。
C @〜Bをもって日本史を学び続けるための基礎となる力を身につける。 
授業計画
内容
1ガイダンス:文化史はどう授業で扱われてきたか? 
2古代1 天平文化はなぜ国際的なのか? 
3古代2 アジアの潮流と国風文化との関係は? 
4中世1 院政時代が、中世のはじまりとされるワケとは? 
5中世2 鎌倉時代になぜ仏教の新潮流が生まれたか? 
6中世3 金閣と銀閣をどう教えればよいのだろう? 
7近世1 信長・秀吉の時代に、文化も変わった? 
8近世2 元禄文化をリードしたのは? 
9近世3 世界史のなかで化政文化を評価しよう 
10近代1 文明開化で何が変わった?変わらなかった? 
11近代2 文化が「大衆化」するってどういうこと? 
12近代3 戦争で庶民の生活・文化はどう変わったか? 
13現代1 戦後復興と高度成長の功罪とは? 
14現代2 「現在の文化」は、いつから? 
15授業の振り返りと総合討論 
 
テキスト・参考書 テキスト:社会科 中学生の歴史(帝国書院 中学校社会科の教科書)
*これ以外については、授業中に適宜紹介する。 
自学自習についての情報 中学校レベルの基礎知識を習得していることを前提とするので、知識に不安のあるものは事前に教科書・参考書に目を通しておくこと。
授業で用いるワークシートは事前に配布するが、適宜、予習課題を提示することがある。 
授業の形式 教員が投げかける「問い」や「課題」(授業前にワークシートとして提示)に対し、学生は個人・ペア・グループワークを通じて答えていく。教員による講義は、学生の質問への返事や補足の説明を中心に最低限度で行う予定である。「問い」や「課題」は、教科書の読みこみ(執筆者の意図を探ることも含める)を促すことを目的に設定するが、学生からの「問い」も歓迎し、これをとりあげることもある。 
アクティブラーニングに関する情報 上に記したように、授業の大半は学生によるワーク(個人・ペア・グループ)によって展開される。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 各回授業後の「振り返りシート」(確認問題など)で評価する(100%)。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 「考える歴史」の授業を実践するにあたり、教員には教科書記述の背景にある考え方や、それにもとづく時代像についての理解が求められます。そのためにプラスとなる授業になればと思います。 
担当講師についての情報(実務経験) 日本の中世史を主に研究しています。
また、全国各地の高校教員と連携し、歴史教育の刷新を目指す活動もしています。