科目名 |
英語学基礎 |
クラス |
− |
授業の概要 |
本年度の講義では、英語学をはじめて学ぶ学生を対象として、英語の統語論(syntax)について講義する。ことばの不思議さ、ことばについて思索することの面白さを教授したい。 |
授業の到達目標 |
1.英語を分析する際に必要となる基本的な理論概念を理解できるようになる。 2.句構造および階層構造の理解に基づいて、英語の特定の文法現象について自ら分析・説明することができる。 3.N.チョムスキーの生成文法理論の骨子を理解できるようになる。 |
授業計画 |
受講者の学修状況により、一部授業内容・進度について変更が生じる場合がある。
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション |
2 | 認知科学としての言語学:ことばの研究の面白さ |
3 | チョムスキー理論への招待 |
4 | 生成文法の企て |
5 | 統語論の基礎(1):構成素と句構造 |
6 | 統語論の基礎(2):Xバー理論と名詞句の構造 |
7 | 統語論の基礎(3):Xバー理論と前置詞句の構造 |
8 | 統語論の基礎(4): Xバー理論と動詞句の構造 |
9 | 中間振り返り |
10 | 機能範疇の考え方 |
11 | 補文の構造 |
12 | 統語構造と意味 |
13 | 総合演習 |
14 | 英語教育との接点:言語理論の知見をどのように教育へ活用するか |
15 | 授業のまとめ |
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テキスト・参考書 |
テキスト: 授業内で講義資料を配布する。
参考文献: Radford, A. (2016) English Sentences (Cambridge Textbooks in Linguistics), Cambridge University Press. 中島平三(2015)『これからの子どもたちに伝えたい ことば・学問・科学の考え方』開拓社. 必要に応じて、適宜紹介する。 |
自学自習についての情報 |
毎回の授業テーマに沿って各自で練習問題に取り組み、学習内容の定着を図る。また、予習の際には、授業担当者の指示に従って、参考文献の内容を学習する等の準備を行い、問題意識を高めるように努める。 |
授業の形式 |
講義と演習 |
アクティブラーニングに関する情報 |
グループワーク、ペアワークを実施する。積極的に取り組んでもらいたい。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
授業内の形成テストの成績(80%)、課題提出・積極的な受講態度(20%)を総合して評価する。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
・協働的な学習の際には積極的に参加してもらいたい。 ・英語学分野での卒業研究を希望する人、専攻専門科目「英語学研究A/B」を履修予定の人は、本科目を履修してください。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
高等学校での現場経験を活かし、英語教育に資する内容の授業運営に努めたい。 |