科目情報
科目名 英語文学演習II 
クラス − 
授業の概要 19世紀イギリスは小説の黄金期として名高いが、18世紀に隆盛を極めたゴシック小説に端を発する探偵小説もまた、多くの読者に愛読された。その中でも1887年に出版されて以来、世界でもっとも読まれている探偵小説であるSherlock Holmesのシリーズはよく知られている。しかしHolmesのシリーズは単なる探偵小説であるだけでなく、色濃くヴィクトリア朝後期の社会や文化を映し出すテキストでもある。本授業では、A. Conan DoyleのHolmesシリーズからもっとも有名な作品を、その時代精神とともに考察し、ジャンル論を含めた文学作品の読み方についても学習する。  
授業の到達目標 文学作品の精読を通じて、舞台となる英国社会や文化、歴史的背景に対する理解を深める。
文学作品の英語表現を理解し、解読する。
時代を代表する文学作品のテーマを多角的に検証し、受講生独自の作品解釈を目指す。  
授業計画
内容
1Introduction 
2“A Scandal in Bohemia” 
3“The Red-headed League” 
4“A Case of Identity” 
5“The Boscombe Valley Mystery” 
6“The Man with the Twisted Lip” 
7“The Blue Carbuncle” 
8“The Speckled Band” 
9“Silver Blaze” 
10“The Musgrave Ritual” 
11“The Final Problem” 
12“The Empty House” 
13“The Dancing Men” 
14“Charles Augustus Milverton” 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 Sir Arthur Conan Doyle, Sherlock Holmes: The Complete Novels and Stories Vol. I (Bantam Classics Reissue版) ISBN: 978-0553212419 テキストは各自、あらかじめ入手しておくこと。  
自学自習についての情報 授業で紹介する文献などを調べ、口頭発表および期末レポートのためにリサーチを進める。  
授業の形式 講義と演習 
アクティブラーニングに関する情報 毎回の授業では担当者がテーマを決めて発表し、授業内でディスカッションを行う。期末レポートのためのテーマを受講生が独自に設定し、リサーチを進める。  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業への貢献および口頭発表 30% 期末レポート 70% 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 小説を通読するクラスであるので、一度にまとまった分量の英語を読む。毎回の予習は必須である。学期の終わりには各自選んだテーマをレポートという形でまとめてもらうので、発表のためのリサーチを含めた授業への熱心な参加を求める。初回の授業で授業の進め方について説明するので、必ず出席すること。 
担当講師についての情報(実務経験) 特記事項なし