科目情報
科目名 ドイツ語プログレッシブB 
クラス − 
授業の概要 フランツ・カフカ(Franz Kafka, 1883-1924)はチェコ出身のユダヤ人ですが、役所勤めのかたわらドイツ語で創作活動を行ないました。生前に発表された作品はわずかで、一部でしかその存在を知られていませんでしたが、死後、友人の手で公刊された遺稿が注目を集め、とりわけ実存主義的見地から高い評価を受け、いまでは20世紀を代表する作家の一人とみなされています。日本でも多くの芸術家がカフカから影響を受けており、雑誌「現代思想」は没後百年を記念して浩瀚な特集号を今年1月に公刊しました。本授業ではカフカの代表作ともいわれる Die Verwandlung(変身)をドイツ語文法の要点を復習しながら、ていねいに読んでいきます。初学者向けにrewriteされていない生のドイツ語ですが、カフカのドイツ語は平易なのでご心配なく。難しいところは懇切丁寧に説明しますし、予習の際には邦訳書も大いに参考にしてください。カフカの『変身』をドイツ語原文で読んだ経験は、後々まで自慢できますよ! 
授業の到達目標 1.独和辞典と文法書を手元に置けば、なんとか自力で生のドイツ語を読みこなすことができるような読解力を身につけます。
2.カフカの自由奔放な想像力が作り出した世界に身を委ねることで、みずからの感受性を磨きます。 
授業計画 初回授業はカフカの生涯と作品について担任が講義します。第2回授業からは、輪読形式でテキストを丁寧に読んでいきます(生協に教科書が届くまではコピーを配布します)。一文一文正確に発音し、訳出してもらいます。文法的な質問にも答えてもらいます。学期途中で少しダレてきたころには、映画鑑賞も予定しています。最終授業までにどこまで読めるかは、受講生の皆さんの頑張りしだいです。 
テキスト・参考書 教科書:Die Verwandlung(Hamburger Lesehefte Vol.187) P 53」[ISBN-13] 978-3-87291-186-5
参考書:独和辞典、ドイツ語文法の教科書、邦訳書(10種類以上あります) 
自学自習についての情報 邦訳書は大いに参考してくださってけっこうですが、どうしてこの訳になるのかを、しっかり文法的に考えてください。毎週90分〜120分ぐらいは予習に当ててもらいたいと思っています。 
授業の形式 演習 
アクティブラーニングに関する情報 発音と訳出だけではダレるので、作品解釈をめぐるディスカッションも予定しています。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常点(出席状況・予習への取り組みなど)100%。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項なし 
担当講師についての情報(実務経験) 該当なし