科目情報
科目名 数学科教育講究I 
クラス a 
授業の概要 小・中・高の算数・数学の背景や厳密な証明を理解することを目的として、大学の数学における専門書を輪読する。 
授業の到達目標 ・小・中・高校の算数・数学の内容の一部について、大学の数学の観点から、背景の説明や厳密な証明ができるようになる。
・発表する内容をわかりやすく相手に伝えられるようになる。 
授業計画 以下の計画は一例である。受講生の興味や理解度に応じて、計画は変更される。
内容
1述語論理 
2公理的集合論 
3自然数の集合とペアノの公理 
4数学的帰納法の原理と自然数の演算 
5有理整数環の構成 
6有理数体の構成 
7実数体の構成 
8複素数体の構成 
9多項式環 
10アフィン代数曲線  
11アフィン変換 
12アフィン2次曲線の分類(導入) 
13アフィン2次曲線の分類(発展) 
14射影平面と射影変換 
15射影平面における2次曲線 
 
テキスト・参考書 受講者の希望を踏まえて、相談の上で決定する。

テキストの例:
「集合論入門」松村英之(著)朝倉書店
「数理基礎論講義−論理・集合・位相−」金子晃(著)サイエンス社
「代数学2 環と体とガロア理論」雪江明彦(著)
「線型代数学入門」齋藤正彦(著)東京大学出版会
「代数幾何入門」上野健爾(著)岩波書店

参考書:
小・中・高の算数・数学の教科書 
自学自習についての情報 テキストを一行一句丁寧に読み、必要な補足や疑問点について整理したノートを作成すること。 
授業の形式 ゼミ形式 
アクティブラーニングに関する情報 学生による発表、議論、質疑応答 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 発表や質疑応答(70%)、ゼミのノート(30%)、期末試験なし 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 数学、代数学序論I・II、代数学本論I・IIを受講していることが望ましい。 
担当講師についての情報(実務経験) 海外と国内の大学の研究員、三重大学教育学部の准教授を経て、2024年に京都教育大学の准教授とし て着任。専門は代数学。