科目情報
科目名 理科教材論実験 
クラス − 
授業の概要 学習指導要領において示される理科の目標を達成するために実践的な指導が行えるような実験教材を体験的に見出す。
前半:物理・化学・生物・地学の各分野における実験・実習を行い、教材の意義を分析する
後半:自身でオリジナル教材を探究・開発し、授業で使えるようにする  
授業の到達目標 1.探究的に自然科学をとらえ、教材の意義を見出すことができる
2.自身で実験教材を探究できる
3.作成した実験教材の学習指導要領上での位置づけを示し、授業での活用を図ることができる  
授業計画
内容
1ガイダンス
【生物1】植物を使った遺伝の実験 
2【生物2】動物の簡易解剖実験 
3【化学1】草木染め 
4【化学2】温泉水の分析  *探究的題材 
5【科目横断】地域教材(ジオパーク) 
6【地学1】キッチン火山実験 
7【地学2】雲の動き    *探究的題材 
8【物理1】ぶつからない車 *探究的題材 
9【物理2】火起こし    *探究的題材 
10【探究】水の逆流 
11自身での教材作成1(教材開発・研究の基本)  
12自身での教材作成2(仮説設定・検証)  
13自身での教材作成3(分析・考察)  
14教材を活用した模擬授業 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 参考書:
 ・「実験で実践する魅力ある理科教育 小中学校編」(川村康文・山下芳樹・秋吉博之・荻原彰、オーム社)
 ・「実験で実践する魅力ある理科教育 高校編」(川村康文・長南幸安・秋吉博之・三浦和彦、オーム社)
   *上記2冊は絶版になっているが、本学図書館に所蔵されており、参考資料として価値があるので示す。
 ・「わくわく子どもかがく実験室」(大阪教育大学化学教室、裳華房)
 ・「世界一おいしい火山の本」(林信太郎、小峰書店)  
自学自習についての情報 実験を教材化するコツは経験の有無に大きく左右される。日常的に自然の素材や理科教科書に着目し、自身が経験をしたことのない実験は自主的に行うこと。  
授業の形式 実験・演習 
アクティブラーニングに関する情報 個人・グループでの実験、模擬授業を行う。  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 以下を基本に総合的に評価する
到達目標1(60%):主に1〜10回の実験レポート
到達目標2(20%):主に11〜13回の教材作成
到達目標3(20%):主に14回の模擬授業  
その他(授業アンケートへのコメント含む) アンケートでは「探究的な活動を取り入れた実験を行うために必要な要素を自身の体験・思考を通して得られる」とあり、理科教育学研究室を志望する上で必須の授業である。
卒業研究等で研究・開発中の未発表の実験を取り上げることがある。こうした場合、予定・順番を変更することがあるので注意すること。 
担当講師についての情報(実務経験) 公立中学校・高等学校で14年間勤務した経験があり、在職中に実験教材を開発する意義、発達段階における系統性や科目横断の視点を踏まえて進める。