科目情報
科目名 職業指導概論 
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授業の概要 戦後日本社会は、復興期から高度成長期へ、そして国際化や情報化、また少子高齢化等により発展・変化し、ともなって「働くこと」についても時代状況により変化しています。このような時代状況の変化を踏まえ、学校における職業指導について、その内容の変遷を教育学等の視点から概観するとともに高校職業教育(専門学科)における職業教育やキャリア教育の役割と内容を取り上げます。 
授業の到達目標 我が国の高校職業教育における職業指導に関して、高校教員として進路指導を担当できる能力、具体的には、職業教育及びキャリア教育に関する知識、現在の産業社会の現状に関する知識・情報、高校生に対する進路指導を行う実践力などを身につける。 
授業計画 以下に主要な内容項目を示す。授業の進捗及び履修学生の興味・関心に応じて、内容の順番等を組み替えることがある。
内容
1・オリエンテーション(授業の概要説明等)と働くということについて
皆さんにとって「働くということ」はどういうことか、話し合います。 
2・時代を読む〜これまで・これからの社会と教育
戦後社会の変遷(産業・経済・生活・文化等)を概観し、今後の我が国の在り方について考えます。 
3・職業指導の歴史(1)〜職業指導から進路指導への転換
職業指導の歴史をたどり、その意義と「職業指導」「進路指導」の概念を明確にします。 
4・職業指導の歴史(2)〜キャリア教育への転換
「キャリア教育」の概念を明確にします。 
5・キャリア教育の実際(小・中・高・特支)
事例検討を行います。 
6・キャリア・カウンセリングの諸理論
教育相談等で必要な手法を学び実践します。 
7・高等学校・特別支援学校における就職指導について(就職指導・面接指導について)
就職に関わる指導についてその流れや制度について学びます。 
8・専門学科(工業科・農業科)の現状
ホームページ等で実際の学校の教育課程を調査します。・ 
9・普通科・総合学科の現状
ホームページ等で実際の学校の教育課程を調査します。 
10・特別支援学校の現状
ホームページ等で実際の学校の教育課程を調査します。 
11・これからのキャリア教育について
国の方針等を確認します。 
12・これからの高等学校(普通科・専門学科・総合学科)をデザインする
自らが理想とする学校の教育課程表をデザインします。 
13・これからの高等学校(普通科・専門学科・総合学科)をデザインする
自らが理想とする学校の教育課程表をデザインします。 
14・ウェルビーイングの実現に向けて                                                                                                             
ウェルビーイングの実現に向けて、職業指導(進路指導、キャリア教育)において、何が必要なのかを考えます。 
15・職業指導概論のまとめ(よりよき職業指導とは)
職業指導(進路指導・キャリア教育)について、自らの考えを固めます。 
 
テキスト・参考書 テキスト 森田健宏(編)『生徒指導・進路指導』ミネルヴァ書房 2020年 を使用します(必携)
参考書は授業中に紹介します。 
自学自習についての情報 事前にテキストの該当箇所を目を通しておいて下さい。レポート課題を課しますので、自学自習に努めて下さい。 
授業の形式 テキストを用いた講義、講義内容によりグループ活動、討議、プレゼンテーション形式をとります。また、キャリアカウンセリングや面談・面接の実習も行います。 
アクティブラーニングに関する情報 調べ学習やグループでの話し合い活動の時間を設定し、発表してもらいます。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 期末レポート(30%)、小レポート提出・講義・話し合いへの参加姿勢・態度、プレゼンテーションの評価・成果(70%)を総合して評価を行います。無断欠席や遅刻は減点対象とします。また、3分の1を超える(6回以上)無断欠席をした者は、評価の対象外とします。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 将来、高校の工業科や農業科の教員を目指す学生だけでなく、高校普通科や総合学科、小学校、中学校、特別支援学校の教員を目指す学生の皆さんも受講してください。
職業指導・キャリア教育に関する諸資料を配布するので、活用して下さい。
文部科学省国立教育政策研究所生徒指導・進路指導センターのHPにアクセスし、キャリア教育の報告書や提言などを熟読することを勧めます。  
担当講師についての情報(実務経験) 公立高等学校で教諭として勤務し、長年、進路指導部長を担当してきた。指導主事等の行政経験あり。高等学校の副校長・校長を経て現在に至る。