科目情報
科目名 民族音楽学 
クラス − 
授業の概要 本授業は「世界音楽探究―諸民族の音楽文化を読み解こう―」と題し、諸民族の音楽やその社会文化的背景について概説する。奇異に聴こえる異文化の音楽も、その奥に潜む文化や人々、社会、歴史を知ると、その鳴り響きは全く違ったものへと変化するだろう。視聴覚資料を多用し、簡単な実技体験も取り入れながら、音楽と人間と社会の関わりについて考える。また同時に、小学校や中学校の教育現場で、世界の音楽の何をどのように伝えるのか、受講者が主体的に考える課題を設ける。 
授業の到達目標 1.民族音楽学の基本的考え方を理解するとともにその基礎知識を身につける。
2.世界の多様な音楽文化に関する知識を深め、それぞれの価値を理解しようとする、柔軟な思考を養うことができる。
3.さまざまな音楽の特性を音と共に理解し、言葉を用いて説明できるようになる。
4.小学校や中学校の音楽科教育の中で、世界の音楽を題材とした授業をいかにデザインし展開していくか、その具体的なイメージや計画を練ることができる。 
授業計画
内容
1音楽とは 
2民族音楽学とはどのような学問か 
3民族音楽学の意義と研究モデル 
4楽器の起源・分布と楽器分類法 
5音楽の可視化<記譜・採譜>について考える 
6民族音楽学する:フィールドワーク入門 
7東アジアの音楽文化(1)東アジアの音楽文化にみる「近代化」と「西洋化」 
8東アジアの音楽文化(2)楽器の比較、チャングの実践 
9東南アジアの音楽文化 
10南アジアの音楽文化(1)インド古典音楽の理論と楽器 
11南アジアの音楽文化(2)宗教歌謡・映画音楽・環流する文化 
12西アジアの音楽文化 
13アフリカの音楽文化 
14ラテンアメリカの音楽文化 
15総括:民族音楽学という学問の再検討 
 
テキスト・参考書 授業で使用するワークブックを初回に配布する。

【参考書】
『初めての世界音楽』柘植元一等著、音楽之友社
『高校生の音楽1』教育芸術社、2022年

その他の参考書や関連資料も授業内で適宜紹介するとともに、必要に応じてプリント資料を配布する。 
自学自習についての情報 興味を持っている世界の音楽について参照文献や参照ウェブサイトを用いて主体的に情報収集し、プレゼンテーションに反映すること。
また、日常生活でも世界の音楽や芸能に関心を持ち、積極的に触れてほしい。 
授業の形式 基本的には講義形式で行い、視聴覚資料、楽譜資料、楽器資料などを多用する。
実技体験やグループディスカッションを行うこともある。 
アクティブラーニングに関する情報 受講者のプレゼンテーションや、それを基にしたディスカッションの場を設ける。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 毎授業回のコメント30%、最終試験50%、授業時のプレゼンテーション20%として、総合的に評価する。
プレゼンテーションに関しては、初回授業で説明および日程を決定する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む)  
担当講師についての情報(実務経験)