科目情報
科目名 授業デザインとICT活用A 
クラス − 
授業の概要 教育におけるICT活用の在り方を、教育方法学の様々な概念装置を活用して捉え直し、活用する技術を身につけるとともに、授業デザインにつなげることを目的とする。具体的には、ICTを使った教育方法の実践事例・言説に対する批判的分析、実際の機器を使用した演習、授業のデザインと検討を行う。 
授業の到達目標 ICTを使った教育方法の動向を総合的に説明することができる。
教育方法学的な観点から、教育実践におけるICT活用の在り方について自分なりに説得力をもって主張することができる。
ICTを適切かつ的確に活用した授業を構想し、実践・検討することができる。 
授業計画 グループは受講生のニーズ・関心や勤務実態を考慮し、2コース混合で組織する。また、第7回以降に示す模擬授業の事後検討の観点は目安であり、受講生の要望等により適宜変更する可能性がある。
内容
1理論T
ICTの基本的な仕様、ICTを使った教育方法および学習論・学習観の歴史、政策・インフラの現状をおさえ、本授業における課題を共有する。 
2理論U
文献を講読し、ICTを活用した教育の賛否をめぐる議論を通して、ICTに対する基本的な向き合い方を考える。その中で、デジタル教科書、プログラミング教育、オンライン授業・遠隔教育に関する基本的な概念を学ぶ。 
3理論V
前回に引き続き、ICTに対する基本的な向き合い方を考える。各教科における活用の在り方をグループで協議し、ICTを活用した社会構成主義的な協調学習がいかにして可能かを検討する。 
4理論W
文献を講読し、デジタルシティズンシップ教育と情報モラル教育の違いを検討することを通して、児童生徒が備えるべき情報活用能力の方向性、児童生徒によるよりよいICT活用の在り方について議論する。 
5理論X
AI型ドリル教材や各種生成AIを体験・検討することを通して、教育におけるAI活用の在り方について協議する。その中で、倫理的・法的・社会的視点も意識し、先端技術に対する向き合い方を考える。 
6実践事例の交流
グループに分かれ、教科等の教育における先進的なICT活用の事例を持ち寄り協議することを通して、自分たちが発表する模擬授業の方向性を検討する。 
7実践T
原則として模擬授業形式により、挑戦的なICT活用の実践を発表し、教材の観点から事後検討を行う。 
8実践U
原則として模擬授業形式により、挑戦的なICT活用の実践を発表し、教具の観点から事後検討を行う。 
9実践V
原則として模擬授業形式により、挑戦的なICT活用の実践を発表し、指導言の観点から事後検討を行う。 
10実践W
原則として模擬授業形式により、挑戦的なICT活用の実践を発表し、板書・居方の観点から事後検討を行う。 
11実践X
原則として模擬授業形式により、挑戦的なICT活用の実践を発表し、学習観の観点から事後検討を行う。 
12実践Y
原則として模擬授業形式により、挑戦的なICT活用の実践を発表し、教育目標の観点から事後検討を行う。 
13実践Z
原則として模擬授業形式により、挑戦的なICT活用の実践を発表し、教育評価・学習評価の観点から事後検討を行う。 
14実践[
原則として模擬授業形式により、挑戦的なICT活用の実践を発表し、カリキュラムの観点から事後検討を行う。 
15まとめ
学習の成果を総括し、教育におけるICT活用の在り方について自分なりにまとめる。 
 
テキスト・参考書 [参考書]
佐藤学(2021)『第四次産業革命と教育の未来 ポストコロナ時代のICT教育』岩波書店
A. コリンズ・R. ハルバーソン(2020)『デジタル社会の学びのかたちVer.2 教育とテクノロジの新たな関係』北大路書房
石井英真他編(2022)『教育学年報13 情報技術・AIと教育』世織書房 
自学自習についての情報 ここで学習した機器やサービスが学校現場で使われるとは限らないので、なるべく多くの機器等に自主的に触れること。 
授業の形式 対面の授業だけではなく、オンラインの学習支援サービスなども活用していく。Google Classroom、ロイロノート(アカウントは年度初めに配布)を使用できるようにしておくこと。 
アクティブラーニングに関する情報 グループディスカッションや模擬授業を実施する。直接的なやりとりだけではなく、チャットやフォームを使った対話的な学びによっても議論を進める。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 原則として、発表・議論への参加(30%)とレポート(70%)で評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験)