科目情報
科目名 授業コミュニケーション論 
クラス − 
授業の概要 教える教師と学ぶ子どもたち、そして子どもたち同士のコミュニケーションに焦点を合わせ、その教育方法について検討す
る。具体的には、教科や教科外(総合的学習などの学際的な領域)における授業コミュニケーションの課題について実践的
に論じ、模擬授業を行う。その折に、発問や板書の方法等についても議論する。 
授業の到達目標 (1) 授業におけるコミュニケーションの大切さに気づく。
(2) コミュニケーションを大切にした授業を実践できる。 
授業計画 以下では模擬授業・検討会のグループを5教科で分けているが、あくまで予定である。受講生のニーズや関心、志望校種・教科などによって変更する可能性がある。
内容
1イントロダクション+理論的検討T
授業の概要と進め方について確認する。その後、コミュニケーションの定義、言語コミュニケーションと非言語コミュニケーション、指導言・ゆさぶりなど、授業コミュニケーションの基本的な事項について学ぶ。 
2理論的検討U
授業コミュニケーションに関する文献を講読することにより、心理学およびカリキュラム論における授業コミュニケーションの基本概念を学ぶとともに、講義法・討議法のポイントや注意点を検討する。 
3理論的検討V
授業コミュニケーションに関する文献を講読することにより、IRE連鎖、「話し合い」と「聴き合い」、探索的な会話といった教室におけるコミュニケーションを分析する視点を獲得し、学び合いの在り方について議論する。 
4授業検討会の在り方
次週から開始する模擬授業の要項を改めて確認するとともに、模擬授業後に実施する授業検討会(事後研)の在り方について協議する。 
5模擬授業・検討会T−1
理論的検討での学びを生かし、国語科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
6模擬授業・検討会T−2
理論的検討での学びを生かし、算数・数学科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
7模擬授業・検討会T−3
理論的検討での学びを生かし、社会科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
8模擬授業・検討会T−4
理論的検討での学びを生かし、理科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
9模擬授業・検討会T−5
理論的検討での学びを生かし、外国語科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
10中間省察会
理論・模擬授業およびこれまでの授業の運営について、各々の実習での経験も絡めて共同で考える。これにより、後半の模擬授業・検討会Uでの学びをよりよくするための観点を確認する。 
11模擬授業・検討会U−1
コース前半での学びを生かし、国語科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
12模擬授業・検討会U−2
コース前半での学びを生かし、算数・数学科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
13模擬授業・検討会U−3
コース前半での学びを生かし、社会科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
14模擬授業・検討会U−4
コース前半での学びを生かし、理科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
15模擬授業・検討会U−5
コース前半での学びを生かし、外国語科を担当するグループの主導により模擬授業および検討会を行う。 
 
テキスト・参考書 [参考書]
文部科学省『小学校学習指導要領』『中学校学習指導要領』『高等学校学習指導要領』(最新版)
藤岡完治(2000)『関わることへの意志:教育の根源』国土社
佐藤学他編(2017)『岩波講座・教育 変革への展望5 学びとカリキュラム』岩波書店
秋田喜代美編(2010)『教師の言葉とコミュニケーション』教育開発研究所 
自学自習についての情報 研究発表会への授業見学などを積極的に行い、授業を見る機会を増やしておくこと。 
授業の形式 グループでの模擬授業の準備、模擬授業、模擬授業に対する省察の過程で学習を進める。 
アクティブラーニングに関する情報 他者との対話を中心に据えて、模擬授業に対する深い省察に至ることを目指す。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業ごとのコメントカードやショートレポート(60%),模擬授業等(40%)によって総合的に評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験)