科目情報
科目名 授業力高度化演習 
クラス − 
授業の概要 自身の実践上の課題について省察するとともに、模擬授業により課題解決の方策を探る。具体的には、「教科指導実践演習A」「カリキュラムの開発と実践」「学校臨床専門実習T」の学びを踏まえ、単元を通した授業の指導計画(単元計画)と教材開発を行い、そのうえで学習指導案を作成し、模擬授業および事後検討を実施する。模擬授業は原則として受講生全員が行う。事後検討としてグループワーク・全体討論を行い、自身の教科指導力の高度化(特に単元を見通した授業づくりの力量形成)を図る。 
授業の到達目標 自身の実践上の課題を整理したうえで、自身の授業について理論的に分析できる。
単元を通した授業計画づくりおよび教材開発と学習指導案づくりを行ったうえで模擬授業を行い、省察を行うことができ
る。また、理論に基づいた授業改善案を作成することができる。 
授業計画 この授業は受講生の志望する校種・教科によって3クラスに分けて実施する。クラス分けは初回に発表する。各クラスでは2〜3名程度の小グループを組み、教材研究や模擬授業を進める。以下の授業計画では小学校・中学校・高等学校にグループを分けているが、あくまで予定であり、受講生の関心や実態を踏まえて変更する可能性がある。
内容
1イントロダクション
まず全体で授業の趣旨や単元を見通した授業づくりの重要性について説明する。続いてそれぞれのクラスに分かれ、クラスごとに日程や内容など具体的な授業運営について打ち合わせを行う。 
2実習の省察
受講生全員が「学校臨床専門実習T」での授業づくりを振り返り、グループにより意見交換を行い、課題を明確にするとともに、授業の改善の方法などを討議する。 
3単元計画の作成T
グループごとに模擬授業を行う教科および単元を検討する。そのうえで教材研究を行う。 
4単元計画の作成U
グループごとに教材研究を行い、単元計画の作成を進める。必要に応じて図書館なども活用する。 
5単元計画の発表・検討
クラスごとに各グループの教材研究の成果と単元計画を発表し、検討しあう。ここでの協議を踏まえて、必要に応じて計画を修正し、各自が担当する授業回の学習指導案の作成を進める 
6単元計画に沿った模擬授業・事後検討T
クラスごとに、小学校の模擬授業および事後検討を実施する。特に単元の導入の在り方について検討する。 
7単元計画に沿った模擬授業・事後検討U
クラスごとに、小学校の模擬授業および事後検討を実施する。特に単元中盤の指導の在り方について検討する。 
8単元計画に沿った模擬授業・事後検討V
クラスごとに、小学校の模擬授業および事後検討を実施する。特に単元末における指導の在り方について検討する。 
9単元計画に沿った模擬授業・事後検討W
クラスごとに、中学校の模擬授業および事後検討を実施する。特に単元の導入の在り方について検討する。 
10単元計画に沿った模擬授業・事後検討X
クラスごとに、中学校の模擬授業および事後検討を実施する。特に単元中盤の指導の在り方について検討する。 
11単元計画に沿った模擬授業・事後検討Y
クラスごとに、中学校の模擬授業および事後検討を実施する。特に単元末における指導の在り方について検討する。 
12単元計画に沿った模擬授業・事後検討Z
クラスごとに、高等学校の模擬授業および事後検討を実施する。特に単元の導入の在り方について検討する。 
13単元計画に沿った模擬授業・事後検討[
クラスごとに、高等学校の模擬授業および事後検討を実施する。特に単元中盤の指導の在り方について検討する。 
14単元計画に沿った模擬授業・事後検討\
クラスごとに、高等学校の模擬授業および事後検討を実施する。特に単元末における指導の在り方について検討する。 
15演習のまとめ
クラスごとに、教科のねらいや特徴を踏まえ、単元を見通した授業づくりについて総括討論を行う。 
 
テキスト・参考書 [参考書]
文部科学省『小学校学習指導要領』『中学校学習指導要領』『高等学校学習指導要領』(最新版)
稲垣忠・鈴木克明編著(2015)『授業設計マニュアルVer.2 教師のためのインストラクショナルデザイン』北大路書房 
自学自習についての情報 この授業では、一つの授業ではなく、1単元や1年間を見通した上での授業を構想するので、模擬授業を行う箇所の教材研
究ではなく、その他の箇所の教材研究も各自で行っておくことを奨励する。 
授業の形式 これまでの授業経験を省察したうえで、各自の課題で課題を設定し、その課題をもとにして、模擬授業とそれに対する省察を
進める形で学習を進めていく。 
アクティブラーニングに関する情報 他者との対話を踏まえて、自分の授業観を問い直し、深い学びに至ることを目指す。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 実習の省察についての発表(20%)、単元計画・学習指導案の作成(20%)、模擬授業の実施(30%)、クラスごとの協議における貢献度(30%)を総合的に評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験)