科目情報
科目名 カリキュラムマネジメント 
クラス − 
授業の概要 学術的に「カリキュラム」とは、教育の目的・目標に向かって取り組まれる教育活動すべて、と考えられている。本科目でも同様に「カリキュラム」を、学習指導要領において定められた教育活動(狭義のカリキュラム)だけではなく、生徒指導等も含めた学校教育活動全体ととらえたい。そこで、本科目は、学校教育活動全体をとおして学校教育目標を達成するための取り組みをいかに作り出していくか=学校づくり、そのための教職員の協働、管理職の在り方、地域との協働(地域づくり)などについて検討し、実践的に学ぶ。 
授業の到達目標 【テーマ】
これまでの教員経験をカリキュラムマネジメントの視点から省察し、将来の学校づくりのためのカリキュラムマネジメントを構想する。
【到達目標】
カリキュラムマネジメントの基本を理解できること、学校の教育目標達成に向けたカリキュラムを構想し、実践するマネジメ
ント力を身につけることを目標とする。  
授業計画
内容
1オリエンテーション:講義のねらい、概要について説明し、到達目標について確認する。 
2チーム学校からチーム地域へ:学校の教育活動をチーム学校の視点からとらえ、さらに、地域とのかかわり、地域づくりを考える。 
3学校づくりの事例:大阪市立生野南小学校 
4地域づくりの事例:大阪府高槻市 
5地域づくりの事例:沖縄県 
6カリキュラムマネジメントの手順
 
7カリキュラムマネジメント(学校運営)の事例:校長として 
8カリキュラムマネジメントの事例:教頭、教務、担任として 
9京都市のカリキュラムマネジメントの事例(指定校より) 
10院生発表:地域に根差した学校づくり@ 京都市小学校 
11院生発表:地域に根差した学校づくりA 京都市中学校 
12院生発表:地域に根差した学校づくりB 京都府小学校 
13院生発表:地域に根差した学校づくりC 京都府中学校 
14院生発表:地域に根差した学校づくりD 高校 
15まとめ:本授業において学んだことを振り返り、さらに充実させたいことなどをまとめ、今後の実践に生かせるように、研究協議を行う。 
 
テキスト・参考書 [参考書]田村知子(2014)「カリキュラムマネジメント」日本標準
    谷川至孝、岩槻知也編著(2022)『子どもと家庭を包み込む地域づくり』晃洋書房 
自学自習についての情報 これまでの教育活動を省察し、一方でそれにとらわれない発想で教育活動や学校を構想する。 
授業の形式 講義、院生による発表とそれらにもとづくグループ・ディスカッション。 
アクティブラーニングに関する情報 これまでの教育活動の省察、他者との対話をもとに、学校を創造的に構想することを目指す。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) カリキュラム開発レポート(80%)、授業への参加度(20%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験) 担当講師(佐伯 卓也)
京都市立小学校で36年間勤務し学校教育に携わる。
学校現場での実践や管理職、教育委員会での経験をもとに、現在、京都教育大学大学院連合教職実践研究科にて、教師を目指す学生・社会人の学級経営や授業、学校運営の指導を担当している。