科目情報
科目名 障害児教育特論III 
クラス − 
授業の概要 障害児教育は、彼らの「家庭」生活抜きに語ることはできない。
一言に「家庭」と言えど、シングル家庭や貧困家庭、児童養護施設など、多様な実態がある。
本講義では、まず障害児の「家庭」生活の現状を確認したのち、障害児と彼らを育てる/生活を共にする「家族」「親」「きょうだい」「支援者」等との関係性に焦点を当てる。
障害児やその「家族」らが置かれている現状を見つめながら、今後の障害児教育のあり方について考えたい。 
授業の到達目標 1.障害児の「家庭」生活の現状と課題について知り、基礎的な知識を身につける。
2.障害児と彼らを育てる/生活を共にする「家族」「親」「きょうだい」等との関係性について考える。
3.障害児やその「家族」らが置かれている現状を知り、今後の障害児教育のあり方について理解を深める。 
授業計画
内容
1オリエンテーション:本講義の概要や到達目標、今後のスケジュール、成績評価の方法等について説明する。 
2「家庭」生活の現状と課題@:障害児が過ごす多様な生活の場とその実態 
3「家庭」生活の現状と課題A:「家族」とは、子どもの貧困、ジェンダーロール 
4現代における出産・育児を取り巻く現状と課題:優生思想、着床前診断・出生前診断 
5障害児の「親」@:肢体不自由児や病弱児を育てる「親」の視点から 
6障害児の「親」A:知的障害児や発達障害児を育てる「親」の視点から 
7障害児の「きょうだい」@:ヤングケアラーの問題 
8障害児の「きょうだい」A:「きょうだい」自身の人生 
9寄宿舎や児童養護施設等の現状と課題 
10障害児の「家庭」生活にまつわるサポート@:障害児福祉に関する法律・制度・サービス 
11障害児の「家庭」生活にまつわるサポートA:学校教育と「家庭」との関係 
12障害のある人の出産・子育て 
13「家庭」との連携@:事例を通して、障害児に対する教育のあり方を考える(グループディスカッション) 
14「家庭」との連携A:事例を通して、障害児に対する教育のあり方を考える(個人発表) 
15全体のまとめ:これまでの講義内容についての補足説明や復習を行う。  
 
テキスト・参考書 レジュメや資料を適宜配布する。
参考図書:門下祐子(2023)『シンプル性教育 いっしょに話そう!くらす・はたらくに活かす「性」のこと』一般社団法人スローコミュニケーション 
自学自習についての情報 講義のテーマに関わる文献やニュースから積極的に情報収集を行うなど、予習・復習は各1時間程度行うことが望ましい。 
授業の形式 基本的に講義形式で進めるが、適宜、個人発表やグループディスカッション等を行う。 
アクティブラーニングに関する情報 グループディスカッション等を行う。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業参加の様子(発表・ディスカッションの様子、コメントシートの内容等)【40%】
最終試験(レポート)【60%】
レポートが未提出の場合は不可とする。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項なし 
担当講師についての情報(実務経験) 特別支援学校の教員経験を有する。現代の社会構造のなかで障害児がどのような環境に置かれているか、学生と共に考えていきたい。