科目情報
科目名 障害児心理特論II 
クラス − 
授業の概要 本授業では、障害児教育やインクルーシブ教育と心理学・医学的知見の関わりを批判的に検討します。イギリスの教育社会学者、サリー・トムリンソンの議論を中心に取り上げ、インクルーシブ教育の孕むイデオロギーに気づくための授業です。 
授業の到達目標 ・障害児教育・インクルーシブ教育を教育社会学的に見る視座を獲得する。
・障害児を取り巻く心理学的研究の知見について理解し、批判的に検討することができる。 
授業計画
内容
1サリー・トムリンソンの紹介 
2文献講読:第1章 教育拡大の社会学 
3文献講読:第2章 特殊教育・インクルーシブ教育の誕生──イングランド 
4文献講読:第3章 特殊教育・インクルーシブ教育の誕生──米国 
5文献講読:第4章 IQ、能力、優生学 
6文献講読:第5章 戦略的に維持される無知 
7文献講読:第6章 専門家や政治家の関心事 
8文献講読:第7章 親たちの関心と不平申し立て 
9文献講読:第8章 職業における包摂と排除 
10文献講読:結論 インクルーシブ教育の社会学に向けて 
11心理学への批判的観点から教育実践を見る@(個へのまなざしの分析のためのフィールドワーク) 
12心理学への批判的観点から教育実践を見るA(支援の分析のためのフィールドワーク) 
13心理学への批判的観点から教育実践を見るB(支援者のアイデンティティ分析のためのフィールドワーク) 
14心理学への批判的観点から教育実践を見るC(産業化された支援活動の分析のためのフィールドワーク) 
15まとめと総括 
 
テキスト・参考書 サリー・トムリンソン著、古田弘子・伊藤駿監訳(2021)『特殊教育・インクルーシブ教育の社会学』明石書店。 
自学自習についての情報 授業で使用する資料を事前事後によく検討してください。 
授業の形式 講義および演習 
アクティブラーニングに関する情報 学期を通して、1回または2回、発表形式の文献紹介を課題として提示します。発表に対し、クラス全体でのディスカッションを行います。積極的な参加を期待します。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 授業での発表(60%)と議論への参加(40%)で評価します。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 「授業計画」の内容及び進行は、受講生の方々のニーズに合わせて柔軟に対応します。
 
担当講師についての情報(実務経験)