科目情報
科目名 性倫理と性教育 
クラス − 
授業の概要 からだに関する科学的な知識を習得するだけでなく、恋愛や性行為も含む、パートナーおよび他者との関係性について考え、広く人間の「性」について理解を深めます。
「性」の学びを通して、一人の権利主体として自分の生き方を思い描くこと、そして共に生きる人々、そしてこれから出会う子どもたちの「性」が尊重される社会のあり方についても考察を深めます。
「性」をポジティブに捉え、よりよい関係性を築き、個々のウェルビーイングを実現するための包括的性教育についてともに考えていきましょう。 
授業の到達目標 1.「性」に関する科学的な知識および人との関係性について、基本的な視点や知識を習得することができる。
2.性の権利や性の健康を推進するための行動について考え、今後の教育と社会変革への展望をもつことができる。
3.将来、教員や大人として、多様性とジェンダー平等を基盤とした包括的性教育の実践に取り組むことができる。  
授業計画
内容
1オリエンテーション、なぜ「性」を学ぶのか、性の権利、SRHR 
2「性」と人間関係(1)性の多様性、恋愛 
3「性」と人間関係(2)性的同意、デートDV等 
4わたしたちのからだ 
5生殖にまつわること(1)性行為、性感染症、避妊等 
6生殖にまつわること(2)妊娠、出産、中絶等 
7「性」と人権をめぐる現状(1)ジェンダー、性別役割分業等 
8「性」と人権をめぐる現状(2)性暴力、「性」の商品化等 
9障害のある人における「性」(1) 
10障害のある人における「性」(2) 
11包括的性教育とは(1)8つのキーコンセプト 
12包括的性教育とは(2)全国の学校等における実践 
13包括的性教育の実践づくり(1) 
14包括的性教育の実践づくり(2) 
15まとめとレポート 
 
テキスト・参考書 【テキスト】
『シンプル性教育 いっしょに話そう!くらす・はたらくに活かす「性」のこと』門下祐子著(一般社団法人スローコミュニケーション)授業には必携。
【参考図書】
季刊『セクシュアリティ』誌(エイデル研究所)
『改訂新版 ヒューマン・セクソロジー 生きていること、生きていくこと、もっと深く考えたい』狛潤一、佐藤明子、水野哲夫、村瀬幸浩(共著)(子どもの未来社) 
自学自習についての情報 季刊『セクシュアリティ』(エイデル研究所)は唯一の性と教育の総合誌であり、学習に役立つ。
“人間と性”教育研究協議会https://www.seikyokyo.org/は、イベントや論文情報があり役立つ。 
国際セクシュアリティ教育ガイダンスhttps://sexology.life/world/itgse/は、ユニセフ等の性教育指針で役立つ。  
授業の形式 講義(学生参加意見交流型) 
アクティブラーニングに関する情報 学生同士のグループディスカッションを多用する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 平常点(授業への参加度、中間レポート、毎回のミニレポートなど)60%、最終レポート40%。不正があった場合は、厳しく対処する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 交流を重視した授業形式なので、発言や感想、活動の活発性を求める。 
担当講師についての情報(実務経験) 担当は、特別支援学校の元教諭であり、学校現場での実践経験を有する。現在は、障害のある人たちを含む、すべての人の「性の権利」を尊重した教育および支援に関する研究に取り組んでいる。