科目情報
科目名 健康科学論 
クラス − 
授業の概要 1. 現代の健康問題の理解: 現代社会における健康問題の概観と、その発生要因について学ぶ。
2. 健康科学の多面的アプローチ: 身体的、精神的、遺伝的、環境的要因とそれらが健康に与える影響に焦点を当て、包括的な健康科学の理解を目指す。
3. 法律、社会、技術の健康への影響: 健康に影響を与える法規、社会経済的要因、科学技術の進展とその健康への応用について学ぶ。 
授業の到達目標 1. 健康問題の理解と分析能力: 現代の健康問題を統計的、科学的な観点から理解し、これらの問題の根本的な原因を分析できる能力を身につける。
2. 健康政策や社会情勢の知識: 健康に関連する政策をはじめとした社会情勢を理解し、これらが個人と社会の健康にどのように影響するかを認識する。
3. 健康促進と疾病予防のアプローチの理解: 健康増進と疾病予防の戦略を理解し、実生活に応用できる知識と技能を習得する。 
授業計画
内容
1健康の理解
・健康とライフサイクル
・健康の定義と疾病予防
・健康の指標と政策 
2衣生活と適応
・衣服と健康
・環境と適応
・衣服の機能 
3食生活と健康
・栄養摂取と健康
・栄養と生活習慣病
・食品保健 
4運動と健康
・運動の分類
・運動による効果と危険性
・健康的な運動の指針 
5運動と疾病
・運動と生活習慣病
・運動と老年期疾患
・運動とメンタルヘルス 
6生活習慣病とその予防
・循環器系疾患
・脂質異常症
・糖尿病と腎疾患 
7飲酒・喫煙・薬物乱用と健康
・飲酒と健康
・喫煙と健康
・薬物乱用と健康 
8ストレスとメンタルヘルス
・ストレスとメンタルヘルスの定義
・睡眠と健康
・マインドフルネス 
9精神疾患の予防と対策
・統合失調症とうつ病
・不安症とストレス疾患
・自閉スペクトラム症とADHD 
10生活環境と健康
・環境要因と健康
・放射線と健康
・住環境と健康 
11地球環境と健康
・生態系とその成り立ち
・地球温暖化
・環境汚染 
12感染予防と健康
・感染症とその歴史
・新型コロナウィルス感染症
・様々な感染症と感染予防 
13労働と健康
・労働の定義と現状
・労働環境と安全衛生
・働き方改革と様々な課題 
14社会要因と健康
・社会要因が健康に与える影響
・社会経済状況と健康
・ソーシャルキャピタル 
15健康と政策
・健康政策の意義
・日本における健康政策
・世界における健康政策 
 
テキスト・参考書 教科書:新版 生活健康科学(第2版) 編著:小田切陽一ら 三共出版 ISBN:978-4782708118
参考書:テキスト健康科学 改訂第3版 監修:佐藤祐造 編集:柴田英治/松原達昭/八谷寛 南江堂 ISBN:7978-4-524-23448-6 
自学自習についての情報 講義はテキストをもとに、最新のトピックやエビデンスを交えて行う。
参考書やウェブ上のリソースを活用した理解が望まれる。 
授業の形式 テキストをもとに、スライド講義を実施、授業の後半にグループワークを行う。  
アクティブラーニングに関する情報 毎回のテーマに基づき、教育あるいは学生生活の課題に関連したグループワークと発表を行う。また、グループワークの内容を簡潔にまとめ、レポートを提出することにより、知識を確実なものとする。  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 毎回の授業で提出する小レポート課題30%と期末試験70%で成績を評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 様々なメディアで発信される健康情報について、科学的、社会学的に理解するリテラシーを身につけることにより、教育現場での指導や学習の基礎となる教養を身につけるとともに、健康な生活を送る上で必要な知識を得ることができる。 
担当講師についての情報(実務経験) 児童・思春期・青年期を専門とする精神科医師として、大学病院、大学保健センター、子ども発達障害支援センター、公立病院、単科精神病院、クリニック等での診療経験を持つ。
大学健康科学センターおよび予防医学講座での研究指導経験あり。
京都市教育委員会学校サポートチーム委員として、児童精神科医の立場から教育相談に長年携わっている。