科目情報
科目名 児童・生徒のための日本語教育論A 
クラス − 
授業の概要 外国人児童生徒等に対する日本語指導は,義務教育諸学校では2014年より,2023年度からは高校でも「特別の教育課程」として正規の課程に位置づけることが可能になった。学習指導要領でも日本語指導について「個々の児童の実態に応じた指導内容や指導方法の工夫を組織的かつ計画的に行う」「教師間の連携に努め」「指導についての計画を個別に作成することなどにより,効果的な指導に努める」と記述された。外国人受入がますます拡大するなかで,自身が日本語指導者とならなくても,自身の勤務校に日本語指導が必要な児童生徒が転入してくる可能性は,どの教員にもある。
この授業では,外国人児童生徒等の指導に必要な基礎知識として,バイリンガル環境で育つ子どもの言語習得や日本語の特徴,日本語指導の方法などを学ぶ。 
授業の到達目標 日本語指導の必要な児童・生徒を学校において支援するために必要な基礎的な知識を身につける。 
授業計画
内容
1イントロダクション 
2外国人児童生徒等教育の背景・現状・施策?、教育の課題? 
3文化適応 
4母語・母文化・アイデンティティ 
5言語と認知の発達? 
6言語能力の測定 
7日本語の特徴 
8子どもの日本語教育の理論と方法(1)日本語指導のコース設計 
9子どもの日本語教育の理論と方法(2)コミュニケーション能力を養う指導法 
10日本語指導のプログラム(1)プログラムの概要 
11日本語指導のプログラム(2)発達段階への対応 
12学校の受け入れ体制 
13在籍学級での学習支援 
14社会参加とキャリア教育 
15成長する教師 
 
テキスト・参考書 ・文部科学省『外国人児童生徒受入れの手引き【改訂版】』明石書店 ISNB:9784750348407 \880 ダウンロードも可(https://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/clarinet/002/1304668.htm)
・齋藤ひろみ編(2022)『外国人の子どもへの学習支援』金子書房 1,430円
・西川朋美編(2022)『外国につながる子どもの日本語教育』くろしお出版 2,420円 
自学自習についての情報 毎回授業で学習したことを活用する課題が課されます。 課題を通して学びを深めてください。 
授業の形式 講義,演習,グループ討論など 
アクティブラーニングに関する情報 授業では適宜グループ・ワークを取り入れる。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 毎週の課題 40%/期末テスト 60% 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 理論的な内容については最初は理解が難しいかもしれませんが,課題の状況で理解を確認し補足説明をしています。わからないことがあれば,遠慮なく質問してください。 
担当講師についての情報(実務経験) 授業担当者は文部科学省外国人児童生徒等教育アドバイザーとして現職教員対象の研修講師を担当しています。学校での外国人児童生徒等指導の実状に合わせた内容を取り上げています。