科目名 |
社会教育論 |
クラス |
− |
授業の概要 |
「生涯学習社会」といわれる現代において、従来の学校中心的な教育・学習観からの転換が求められています。本科目では、生涯学習の国際的動向や、日本の社会教育・生涯学習にかかわる政策の展開、公民館・図書館・博物館など社会教育施設の役割を整理することで、生涯にわたる学習機会を公的に保障する意義を考えます。また、性差別や部落差別、貧困といった人権問題と教育のかかわりを振り返るなかで、差別や抑圧からの解放に向けた教育・学習のあり方を考えます。 |
授業の到達目標 |
社会教育と生涯学習の概念や歴史を理解し、ほかの人に説明できるようになる。 社会教育の現場が抱える課題を知り、生涯にわたる学習機会保障の意義を説明できるようになる。 社会教育と学校教育の相違や両者の連携について、独自の視点で考察できるようになる。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | ガイダンス:社会教育/生涯学習とは何か |
2 | 学校化社会とメリトクラシー |
3 | 生涯学習の国際的動向 |
4 | 日本の社会教育・生涯学習政策史(1):戦前から社会教育法制定まで |
5 | 日本の社会教育・生涯学習政策史(2):生涯学習施策の動向 |
6 | 社会教育施設(1):公民館 |
7 | 社会教育施設(2):図書館 |
8 | 社会教育施設(3):博物館 |
9 | ジェンダーの再生産と学校教育 |
10 | フェミニズムと女性問題学習 |
11 | 部落差別と学校教育 |
12 | 部落解放運動と識字教育 |
13 | 格差社会と子どもの貧困 |
14 | 子ども・若者の居場所と学習支援 |
15 | 全体のまとめ:社会教育と生涯学習のこれから |
|
テキスト・参考書 |
参考書:手打明敏・上田孝典編『社会教育・生涯学習』ミネルヴァ書房, 2019年。 |
自学自習についての情報 |
講義資料は毎回の授業時に配布します。 日頃から新聞・テレビ・インターネットでニュース報道に触れ、意見や疑問をほかの人と議論するようにしてください。 興味・関心に応じて、授業中に紹介する参考文献をチェックするようにしてください。 |
授業の形式 |
講義形式を基本としますが、必要に応じて映像視聴やゲストスピーカーの講義などを取り入れることがあります。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
受講生の人数や興味・関心に応じて、グループワークや参加型のアクティヴィティなどを取り入れることがあります。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
毎回のコメントシート30%(講義に対する意見や疑問を自分の言葉で記述しているかを評価する) 期末レポートもしくは最終プレゼン70%(複数の学術文献に依拠して独自の見解を述べているかを、到達目標に照らして評価する) |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
教育学専攻専門科目であるとともに、学芸員資格のための必修科目となります。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
DV被害者支援を行うNPO団体にてデートDV防止講座の講師を務めている。堺市立学校園性暴力防止対策等推進委員。 |