科目情報
科目名 発達心理学講読 
クラス − 
授業の概要 発達心理学に関する文献を講読する。テキストとして「子どもの「お馬鹿行動」研究序説」を輪読していく。また、各自分担した部分について解説したり他の受講生からの質問に答えたりしてもらう。必要に応じて教員より補足の解説等を行う。次いで、全体でデイスカッションする。 
授業の到達目標 著者の加用文男氏が「少年期」と呼ばれる子ども期が、幼児期と思春期に挟まれた時期と言うだけではなく、幼児期性と思春期性のいずれでもあっていずれでもないような時期として捉え直されるべきなのではないか」と述べていることを手がかりに、子ども期の「遊び」に注目しながら、子どもの時期の発達について考えられる。
それを通して、「発達する」とはどういうことか、また、「発達することを支援する」とはどういうことか、加えて、「発達を支援する者が発達する」とはどういうことか、について考え、その上で自分自身はどうしていくべきかを深く考えることが出来る。 
授業計画
内容
1オリエンテーション。授業のねらいや進め方の説明や発表の分担を行う。また、発達とは何か、人の発達の多様性について概説する 
2「序章 はじめに」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
3「第1章 <リアルお馬鹿行動>の概念」@の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
4「第1章 <リアルお馬鹿行動>の概念」Aの輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
5「第1章 <リアルお馬鹿行動>の概念」Bの輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
6「第2章 正統お馬鹿行動:ごっこ・対立関係系」@の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
7「第2章 正統お馬鹿行動:ごっこ・対立関係系」Aの輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
8「第3章 『少年H』にみる<リアルお馬鹿行動:大人社会への批判的対峙>」@の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
9「第3章 『少年H』にみる<リアルお馬鹿行動:大人社会への批判的対峙>」Aの輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
10「第4章 <正統お馬鹿行動:対大人系>」@の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
11「第4章 <正統お馬鹿行動:対大人系>」Aの輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
12「第4章 <正統お馬鹿行動:対大人系>」Bの輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
13「第5章 <リアルお馬鹿行動:実利獲得系>」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
14「第6章 <正統お馬鹿行動:実利獲得系>」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッションを行う。 
15「終章 その他」の輪読、質疑応答、担当者による解説、及びディスカッション、および講義全体を等しての討論を行う
 
 
テキスト・参考書 テキスト 「子どもの『お馬鹿行動』研究序説」 加用文男 著 2016年 かもがわ出版
参考書は授業中に適宜紹介する。 
自学自習についての情報 講読するテキストは、自分が担当する部分以外も必ず事前に熟読し、疑問点やさらに知りたい部分などを予め明確にしておくこと 
授業の形式 輪読しての演習形式。原則として受講者が担当する部分を分担し、輪読する中で出された疑問などについて答えるようにする。また、担当者がその部分の解説を行う。それを元にして全員でディスカッションし、必要に応じて教員が解説を加える。毎回、授業後に「フィードバックシート」を記入し、次の授業日に提出する。 
アクティブラーニングに関する情報 テキストを輪読するとともに、分担して発表し、それを元にしてディスカッションする。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 期末テストはレポート試験として行う。
期末テストとしてのレポート30% 担当した部分の発表準備と発表20% ディスカッションへの参加や授業への貢献30% フィードバックシート20%として評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 1回目の授業で分担を決めるので、必ずテキストを持参のこと。
発達心理学の概略を学んでいることが望ましいが、意欲があればこの限りではない。一冊の文献を丁寧に読み進めていくことの楽しさと充実感を体験し、そこから学修が発展していくことを経験するとともに、それが可能になる基礎的な知識や素養を身につけていくようにして欲しい。 
担当講師についての情報(実務経験) 中高社会科教員19年、養護学校/特別支援学校教員19年、小学校特別支援教室巡回心理士1年、保育所巡回相談員6年目。
公認心理師、臨床発達心理士SV、学校心理士SV、ガイダンスカウンセラーSV