科目情報
科目名 発達障害学特講 
クラス − 
授業の概要 外国人労働者の受け入れや障害者権利条約の批准、SDGsの流れから「インクルージョン」という言葉を耳にすることは多くなった。しかし、日本社会はインクルーシブな社会になっているのであろうか。私たちは生活をする上で誰かを搾取していないだろうか。多様性を保障し、かつ皆が十全的に参加できる社会を構想し、そこの社会を構築するための教育について、心理・生理・病理を含む複数の観点から本授業では検討していく。 
授業の到達目標 インクルーシブな社会をめざし、自身にどういったことができるのか、またインクルーシブな教育に向けてどのように学修を進めていくべきか考えることができる。 
授業計画
内容
1本授業のテーマであるインクルージョンという概念がどのように発展してきたのか特に心理の観点から解説する。 
2なぜマイノリティがマイノリティとして扱われるのか、またかれらが直面する不利の社会構造的課題を社会学の観点から概説する。 
3マジョリティが有する特権性について心理学から検討する。 
4これまで社会的に弱い立場に置かれてきた「マイノリティ」の人びとを取り巻く課題について、特に障害者に視点を置き生理・病理学の観点から検討する。 
5これまで社会的に弱い立場に置かれてきた「マイノリティ」の人びとを取り巻く課題について、特に外国にルーツを持つ子どもに視点を置き心理学の観点から検討する。 
6これまで社会的に弱い立場に置かれてきた「マイノリティ」の人びとを取り巻く課題について、特に「家族」に視点を置き心理学の観点から検討する。 
7これまで社会的に弱い立場に置かれてきた「マイノリティ」の人びとを取り巻く課題について、特に性的マイノリティの子どもに視点を置き心理学の観点から検討する。 
8学校教育における不登校の問題について視点を置き心理学の観点から検討する。 
9アメリカにおけるインクルージョンの歩みについて心理・生理・病理学研究から概説する。 
10イタリアにおけるインクルージョンの歩みについて心理・生理・病理学研究から概説する。 
11スコットランドにおけるインクルージョンの歩みについて心理・生理・病理学研究から概説する。 
12オーストラリアにおけるインクルージョンの歩みについて心理・生理・病理学研究から概説する。 
13これまでの学びをもとに、インクルーシブな社会を作っていくための具体的施策を、障害児心理の観点から概説する。 
14これまでの学びをもとに、インクルーシブな社会を作っていくための具体的施策を、障害児病理学の観点から概説する。 
15これまでの学びをもとに、インクルーシブな社会を作っていくための具体的施策を、障害児生理学の観点から概説する。 
 
テキスト・参考書 原田琢也・伊藤駿編著(2024)『インクルーシブな教育と社会−はじめて学ぶ人のための15章』ミネルヴァ書房。 
自学自習についての情報 配付された資料や紹介された参考図書を熟読し、その内容と講義内容を踏まえて自分の意見をもつこと。自学習の総時間数は60時間以上とする。 
授業の形式 対面授業にて実施する。 
アクティブラーニングに関する情報 受講人数に応じたアクティブラーニングの手法で授業を実施する。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 試験(90%)とコメントカードを通じた授業への参加(10%)により評価する。 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 特記事項無し 
担当講師についての情報(実務経験) 特記事項なし