科目名 |
漢文学演習B |
クラス |
− |
授業の概要 |
戦国時代の諸子の「寓言」(たとえ話)を読んで、その面白さと当時における意味を考える。あわせて儒家、道家、法家など中国思想の主要な学派について知識を深める。 |
授業の到達目標 |
1.「寓言」について、中国の思想と関連させて考え、説明できる。 2.漢文の内容を、漢和辞典を使いながら漢語の字義や文法に即して説明することができる。 3.漢文を読むことを通して「正しく知り考える技術」を身につける。 |
授業計画 |
回 |
内容 |
1 | オリエンテーション・寓言とは何か? |
2 | 『詩経』の寓言ー鼠を相(み)るに皮あり |
3 | 『孟子』の寓言(1)―苗を?(ぬ)いて助長す |
4 | 『孟子』の寓言(2)―鶏を攘(ぬす)む |
5 | 『列子』の寓言(1)―夸父、日を追う |
6 | 『列子』の寓言(2)―薛譚、謳(うた)を学ぶ |
7 | 『列子』の寓言(3)ー楊布、狗(いぬ)を打つ |
8 | 『荘子』の寓言(1)―渾沌の死 |
9 | 『荘子』の寓言(2)―醜女 顰みに倣う |
10 | 『荘子』の寓言(3)―魯侯 鳥を養う |
11 | 『荘子』の寓言(4)―僧は詩礼を以って冢を発(あば)く |
12 | 『韓非子』の寓言(1)―株を守って兔を待つ |
13 | 『韓非子』の寓言(2)―三虱(しつ)の争訟 |
14 | 『韓非子』の寓言(3)―魯人、越に徙(うつ)る |
15 | まとめ |
|
テキスト・参考書 |
テキストは資料を印刷して配布する。 辞書:『角川新字源 改訂新版』(KADOKAWA)を用いる。 |
自学自習についての情報 |
宮崎市定『中国史 上・下』、日原利国編『中国思想辞典』、日原利国編『中国思想史 上・下』などにより、時代背景や中国思想についても理解を深めておくこと。 |
授業の形式 |
演習形式。最初の数回は担当教員が授業を進行するが、途中から受講生主体の授業に切り替える。 |
アクティブラーニングに関する情報 |
双方向的な対話型の授業を行う。 |
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) |
平常の授業に対する取り組み(50%)と学期末のレポート(50%)による。 |
その他(授業アンケートへのコメント含む) |
奇数年度開講。授業計画は一応の予定であり、受講者の状況に応じて変更する場合がある。なお漢文の理解には中国語の知識が必要である。中国語は1単位だけでもよいので、できる限り履修することが望ましい(この授業と並行しての履修でも差し支えない)。 |
担当講師についての情報(実務経験) |
特記事項なし。 |