| 科目名 |
近・現代文学特講 |
| クラス |
− |
| 授業の概要 |
【目的】三島由紀夫の作品とその周辺言説を年代順に扱い、三島由紀夫の文学の幅広さ、深さを理解してゆきます。
【方法】コンテクストや先行論での指摘を踏まえつつ年代順にテクストを読解してゆきます。 |
| 授業の到達目標 |
１、作品を複数読み通すことで、三島由紀夫の文学や昭和文学への理解を深める。
２、文学のもつ批評性について理解する。
３、参考文献を読むことで、文学研究の方法論や枠組みを理解する。 |
| 授業計画 |
| 回 |
内容 |
| 1 | ガイダンス |
| 2 | 作家「三島由紀夫」の語られ方――生誕100年と三島由紀夫の「死」 |
| 3 | 「仮面の告白」――文壇への登場とセクシュアリティ表象 |
| 4 | 「詩を書く少年」――学習院と三島由紀夫 |
| 5 | 「潮騒」――英雄像の再生と東西冷戦 |
| 6 | 映画「潮騒」――アイドル映画 |
| 7 | 「近代能楽集」（「葵上」）――古典劇の翻案 |
| 8 | 舞台「葵上」――劇作家としての活躍 |
| 9 | 「金閣寺」――「美」と戦後について |
| 10 | 「宴のあと」――モデル小説とプライバシー裁判 |
| 11 | 「三島由紀夫のレター教室」――書簡体小説 |
| 12 | 主演映画「からっ風野郎」――やくざ映画における自己表象 |
| 13 | 「春の雪」――輪廻転生 |
| 14 | 「天人五衰」――三島文学の終着点 |
| 15 | まとめ |
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| テキスト・参考書 |
【テキスト】『仮面の告白』『潮騒』『金閣寺』『春の雪』（以上、新潮文庫）
【参考文献】授業において適宜指示します。 |
| 自学自習についての情報 |
読むべき文献などは授業中に指示します。作品は長編が多いですが、授業期間中に読み、問題意識を高めて下さい。 |
| 授業の形式 |
講義＋グループディスカッション |
| アクティブラーニングに関する情報 |
グループ・ディスカッション |
| 評価の方法（評価の配点比率と評価の要点） |
授業態度（30％）
学期末レポート（70％） |
| その他（授業アンケートへのコメント含む） |
長編を読むことは大変ですが、読書の醍醐味が味わえるでしょう。授業では部分的な精読をしてゆきますので、各自でしっかり通読してください。 |
| 担当講師についての情報（実務経験） |
特記事項なし |