科目情報
科目名 小学校国語科文学教材論 
クラス − 
授業の概要 【目的】すべての子どもが、国語が好きなわけではありません。そのような子どもたちにどうしたら言語表現の可能性や面白さを伝えることができるでしょうか? この授業では、その入り口として、受講生自身が言語表現の特徴に気づき、理解を深めるための方法と、それを他者と分かち合うための方法の両方を、小学校国語科の詩を題材に模索してゆきます。
【方法】後半は演習形式で行います。ただし、担当者自身の考えをプレゼンするのではなく、言語表現の面白さに気づく方法を考え、実験的な実践を行います。 
授業の到達目標 1、表現を丁寧に読みとる力、問題を発見する力を獲得する。
2、文学研究、教材研究を行うための基礎的な知識を獲得する。
3、教科内容・教科方法双方の重要性を理解する。
4、発表や授業を行うためのスキルを獲得する。 
授業計画
内容
1ガイダンス(授業概要と今後の予定) 
2小学校国語教科書収録の詩を調査し、担当作品を決める 
3参考文献の集め方と発表のしかた 
4担当作品についての参考文献を集め、考察する 
5実践例@ 谷川俊太郎「どきん」――動作化 
6実践例A 原田直友「かぼちゃのつるが」――視覚化 
7実践例B 草野心平「春のうた」――オノマトペの新たな理解 
8発表準備 
9受講生による研究発表とディスカッション@ 1年生の詩  
10受講者による研究発表とディスカッションA 2年生の詩 
11受講生による研究発表とディスカッションB 3年生の詩 
12受講生による研究発表とディスカッションC 4年生の詩  
13受講生による研究発表とディスカッションD 5年生の詩 
14受講生による研究発表とディスカッションE 6年生の詩 
15まとめ 
 
テキスト・参考書 〔テキスト〕ガイダンス時に指示します。〔参考文献〕今井むつみ、秋田喜美『言語の本質――ことばはどう生まれ、進化したか』(中公新書)、今井むつみ『学力喪失──認知科学による回復への道筋』(岩波新書)、今井むつみ『ことばと思考 (岩波新書) 、今井むつみ『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか? 認知科学が教えるコミュニケーションの本質と解決策』(日経BP) 
自学自習についての情報 レジュメやパワーポイントのフォーマット、調査すべき事柄や方法など、基本的な取組方法については、授業の最初に指示します。それらに従って発表ができるよう、各自、主体的な取り組みを期待します。
(発表に関わる準備はグループ単位での自学自習の範囲となるため、協働的、主体的な学習が必要となります。発表をより良いものにするよう、教員とも相談し、発表内容や方法に関する助言を得てください。) 
授業の形式 講義+演習形式で行う 
アクティブラーニングに関する情報 協働的な事前学習、発表が必要となります。
出席者には、課題の設定から考察、レジュメの作成、プレゼンテーションに至るまで、主体的、能動的な学習を求めます。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1)発表の達成度(60%)
2)授業への参加姿勢(40%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) ・可能な限り、ノートパソコンもしくはiPadを持参して下さい。難しい場合、天野に相談してください。
・受講生の人数によって発表形式や予定を変更する可能性があります。 
担当講師についての情報(実務経験) 附属幼稚園園長の併任経験を活かしたいと思います。