| 科目名 |
小学校国語科漢文教材論 |
| クラス |
− |
| 授業の概要 |
小学校の国語科の授業に用いることのできる漢文教材を開発し、小学校における先進的な漢文の指導法を研究する。また中学校、高等学校での漢文学習への興味関心を喚起する系統的な漢文教材のあり方について考える。本年度は、『論語』や漢詩に関する教材開発、児童生徒の興味を喚起する漢字・漢文教材の指導法について考える。 |
| 授業の到達目標 |
１．小学生向けの教材を作成することで漢字・漢文学習に対する新しい視点を養う。
２．教材作成を通じて『論語』についての興味と理解を深める。
３．自立した教材研究の方法を身につける。 |
| 授業計画 |
| 回 |
内容 |
| 1 | オリエンテーション |
| 2 | 小学校の学習指導要領と漢文の位置づけ |
| 3 | 小学校における漢文教材の諸相 |
| 4 | 中学校の学習指導要領と『論語』教材と漢詩文教材 |
| 5 | 『論語』の教材研究（１）『論語』について・教材化を構想する |
| 6 | 『論語』の教材研究（２）孔子について・教材化を構想する |
| 7 | 『論語』の教材研究（３）学而篇・為政篇・教材化を構想する |
| 8 | 『論語』の教材研究（４）八?篇・里仁篇・教材化を構想する |
| 9 | 『論語』の教材研究（５）公冶長篇・雍也篇・教材化を構想する |
| 10 | 『論語』の教材研究（６）述而篇・泰伯篇・教材化を構想する |
| 11 | 『論語』の教材研究（７）子罕篇・郷党篇・教材化を構想する |
| 12 | 『論語』等の授業作り（１）過去の実践と新たな視点を考える |
| 13 | 『論語』等の授業作り（２）学習指導案を作る |
| 14 | 『論語』等の授業作り（３）模擬授業を行う |
| 15 | まとめ |
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| テキスト・参考書 |
教科書：諸橋轍次『論語の講義』（大修館書店）
辞書：小川環樹ほか『角川新字源 改訂新版』（角川書店） |
| 自学自習についての情報 |
『論語の講義』のほか、金谷治訳注『論語』、吉川幸次郎『中国の知恵』、白川静『孔子伝』、井波律子『完訳 論語』などが、孔子や『論語』に関する理解を深める際の参考になる。また中島敦の小説「弟子」もぜひ読んで欲しい。 |
| 授業の形式 |
講義形式と演習形式（作業・話し合い・発表など）の併用。 |
| アクティブラーニングに関する情報 |
話し合いをしたり、図書館の資料も用いながら、各自が能動的に活動を行う予定。 |
| 評価の方法（評価の配点比率と評価の要点） |
試験は行わない。原則として、授業内での発表や振り返り（リフレクション）50％、提出物（レポート、指導案等）50％で評価する。 |
| その他（授業アンケートへのコメント含む） |
２回生前期配当科目ではあるが、１回生からも受講可能。なお漢文の理解には中国語の知識が必要である。中国語は１単位だけでもよいので、できる限り履修することが望ましい（この授業と並行しての履修でも差し支えない）。 |
| 担当講師についての情報（実務経験） |
27年間の国立・公立中学校教員（幼・小・中国・高国・特支の教員免許取得、学校図書館司書教諭）の勤務経験を活かし、学校現場の実態を踏まえた子ども理解、指導・支援等、教育活動の本質的な「問い」を探究する主体的・対話的で深い学びの実現を目指す授業を目指す。本講義では、受講者は、単に知識を理解、技能を修得するだけでなく、なぜそうなのかという本質的な「問い」をもち、探究することを大切にして学修を深めて欲しい。 |