科目情報
科目名 図法・製図 
クラス − 
授業の概要 基本的な図法や図学を学びながら、製図の基礎的スキルの習得を目指す。 
授業の到達目標 1.モノの形(3次元)を正確に把握して図面化(2次元化)することができる。
2.図面の規則を知り、図面を介して第三者にモノの形を正確に伝えることができる。
3.図法・製図に関する基礎的な知識、技能を習得して正確できれいな図面を描くことができる。 
授業計画
内容
1オリエンテーション(図面って?図法って?当科目の簡単な説明・講師自己紹介)、授業内で使用する購入してほしい用具の説明など 
2製図用具とその扱い方 
3線をきれいに描く 課題1:図面で使用するいろいろな線 
4投影法について 課題2:投影法 
5三角法について1 課題3:三角法(簡単な掃引体) 
6三角法について2 課題4:三角法(少し複雑な形) 
7図面を描いてみよう1 課題5:初めての図面 
8図面を描いてみよう2 課題6:寸法を書き入れてみよう(ルールに沿った寸法の入れ方) 
9描いた図面(展開図)から立体を作ってみよう1 課題7:展開図を描く 
10描いた図面(展開図)から立体を作ってみよう2 課題8:展開図から立体へ 
11現物を測って図面化する1 課題9:実習図面1-寸法スケッチ(作図のための採寸方法) 
12現物を測って図面化する2 課題10:実習図面2-現物の形を描く 
13現物を測って図面化する3 課題11:実習図面3-図面に寸法を記入する 
14最終課題のためのオリエンテーション 
15まとめ:総括(最終課題提出) 
 
テキスト・参考書 【テキスト】「デザインを学び始めた人のためのデザインの製図」青木英明ほか 株式会社ボーンデジタル
【参考書】必要に応じて授業内で紹介する場合や資料を配布する場合があります。 
自学自習についての情報 意外と人によって大きさの感覚が違うことを知り、日頃から身の回りのモノ(生活用品、製品やパッケージ、建物や乗り物、インテリア空間・・)に関心を持って、構造や成り立ちを想像したり、調べたり、大きさを測ってみたりして、自分自身の「こんな感じ?これぐらい?」的な感覚と実際の大きさのズレを知って、寸法感や立体感を養うように心がける。
図法や図学といった知識面の習熟よりも図面の作製の基礎習得に重点を置いた授業を予定しているが、より詳しい技能習得を望む場合、授業内で詳しく触れないテキスト頁の自主学習を勧める。全15回の短期実習授業となります。1回ごとの授業を大切に取り組んでいけるように努めてください。 
授業の形式 実習・講義 
アクティブラーニングに関する情報 自分自身の身体の寸法(指の太さ長さ、腕の長さなど普段あまり測らない)を調べてみたり、身の回りのモノ、例えば机の高さや椅子の高さ、自転車のサドルの高さなどに関して、自分にとって使いやすい寸法はどれぐらいなのか調べて「自分の寸法」を知ることも寸法感覚を養うのに役立ちます。また面白いと興味が湧いたモノを写真に撮るのと同じように、簡単なイラストやスケッチにしてみるのも、自分が見たものを人に伝える「図面を描く」ことに通じる大切な「伝える」感覚を養えます。 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 提出課題(60%)、授業の参加度(40%)、を基本に実技課題の状況(丁寧さ、正確さ、キレイさ)などを考慮する 
その他(授業アンケートへのコメント含む) ほとんどの学生にとってなじみの無い科目です。筆記具を用いて図を丁寧に描くことと、大きさや形を表す寸法の書き入れ方の「決まりごと」を理解してもらえれば誰でも「図面」は描けます。
簡単な授業毎の課題をこなしていけば、図面が描けるようになるよう工夫をしながら授業を展開していく予定です。
毎回の授業を大切に参加してください。 
担当講師についての情報(実務経験) 工業デザイナー、株式会社 生活・設備デザイン研究所 役員。
企業からのデザイン依頼を受けてマネージメントしながら製品化へと導く「工業デザイン」を30数年。
デザイン対象は主に日用品、医療機器など。
グッドデザイン賞、レッドドットデザイン賞(欧州)など受賞歴。
現在も数社の企業と契約しながら製品開発に従事。
3次元CAD、3Dプリンターを駆使した製品設計にも精通。