科目情報
科目名 中国書道史I 
クラス − 
授業の概要 書の美は、その歴史を知ることで理解が一層深まる。
中国の書の変遷と各時代の背景を把握し、各時代の代表的な作品・作家を取り挙げ研究することで、中国書道史の概観を把握することを目的とする。 
授業の到達目標 1.中国書道史の概観を理解することができる。
2.各時代を代表する著名な作品、書人などについての知識を深めることができる。
3.作品についての鑑賞力を高め、高等学校の書道史教育に活用する力を身につけることができる。 
授業計画
内容
1新石器時代・殷代の文字(甲骨文) 
2周・春秋戦国時代の文字(金文・大篆) 
3秦代の書(文字統一) 
4漢代の書(木簡・古隷) 
5漢代の書(八分) 
6三国・晋時代の書(楷書の発生・墓誌) 
7東晋・五胡十六国時代の書(書道史における二王) 
8南北朝時代の書(造像記・摩崖) 
9隋代・初唐の書(楷書の完成) 
10中唐の書(革新派の書) 
11宋・金代の書(士大夫の台頭) 
12元代の書(王羲之書法の復興) 
13明代の書(呉中派と華亭派) 
14明末清初の書(長条幅連綿草の流行) 
15清代の書(帖学派と碑学派) 
 
テキスト・参考書 「決定版中国書道史」角井 博・監修 ISBN:978-4-87586-165-2 C0071 
自学自習についての情報 日頃の実技鍛錬が書道史把握において最上の手助けとなるため、各時代を代表する古典の臨書作品及び課題研究レポートの提出を課す。 
授業の形式 講義・発表 
アクティブラーニングに関する情報 講義を中心とするが、テーマに応じて発表・グループディスカッションを行う。  
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 提出作品・課題研究レポート(70%)、授業への参加度(30%)  
その他(授業アンケートへのコメント含む) より深く中国の書の歴史・理論を理解するために中国書道史T・U両方の履修を望む。
書の学習は日頃より各自で練習することが大切となるため、課題研究レポートの他に作品制作等の課題を課すことがある。 
担当講師についての情報(実務経験) 高等学校での勤務経験があり、学校現場の生徒の実態を踏まえながら授業を進め、より実践的な内容を探求する。