| 科目名 |
理科教育実践演習 -有機化学- |
| クラス |
− |
| 授業の概要 |
化学反応では必ず結合の組替えが起こる。有機反応は、膨大な数の物質個々の反応として見るのではなく、結合形成にかかわる電子対の流れに着目すると、一つの統一的な考え方に基づいて反応を理解することができる。本授業では高等学校化学で扱われる反応を例に、電子の流れとその表現方法を習得し、有機反応が起こるしくみについて理解する。 |
| 授業の到達目標 |
１．結合の切断・形成にかかわる電子の流れを理解し、それを正しい表現で書き表すことができる。
２．有機化合物の構造の効果を理解し、反応の中で起こっている電子の流れを正しく表現できる。これらをもとに反応のしくみを説明することができる。 |
| 授業計画 |
| 回 |
内容 |
| 1 | 有機反応の表し方 |
| 2 | 酸と塩基（酸・塩基、カルボアニオン、カルボカチオン） |
| 3 | 求核置換反応、脱離反応 |
| 4 | 付加反応１（アルケンへの付加反応） |
| 5 | 付加反応２（アルキンへの付加反応） |
| 6 | 付加脱離型反応１（芳香族求電子置換反応） |
| 7 | 付加脱離型反応２（一置換ベンゼンの芳香族求電子置換反応） |
| 8 | 付加反応３（カルボニル化合物の反応性と求核付加反応） |
| 9 | 付加脱離型反応３（カルボニル化合物の求核置換反応） |
| 10 | エノール・エノラートの反応 |
| 11 | アミン類の反応 |
| 12 | 酸化反応と還元反応１（不飽和炭化水素の酸化） |
| 13 | 酸化反応と還元反応２（アルコール、カルボニル化合物の酸化） |
| 14 | 酸化反応と還元反応３（種々の還元反応） |
| 15 | ラジカル反応 |
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| テキスト・参考書 |
教科書：高等学校 化学、2023年（出版社はいずれでも可）
参考書：体系的に書かれた書籍を勧める。以下は例である。
加納航治著，基本有機化学，三共出版，2009
J. G. Smith著，山本 尚・大嶌 幸一郎監訳，大嶌 幸一郎・高井 和彦・忍久保 洋・依光 英樹訳、スミス有機化学 第５版，化学同人，2017（上）/2018（下）
奥山格，杉村高志著，電子の動きでみる有機反応のしくみ，東京化学同人，2005 |
| 自学自習についての情報 |
適宜授業内容に関するレポートを課す。
反応の仕組みに対する考え方は様々なケースを考察することによって身につく。講義の内容を踏まえながら、参考書の例題や演習問題を使って復習すること。 |
| 授業の形式 |
講義 |
| アクティブラーニングに関する情報 |
グループディスカッションを行うことがある。 |
| 評価の方法（評価の配点比率と評価の要点） |
授業への参加度（２０％）、課題レポート（４０％）、期末テスト（４０％）として評価する。 |
| その他（授業アンケートへのコメント含む） |
受講生の状況によって、受講生全員の話し合いのもと内容（授業計画）を変更する場合がある。 |
| 担当講師についての情報（実務経験） |
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