科目情報
科目名 病弱教育 
クラス − 
授業の概要 日本の病弱教育における病弱児への指導法について、明治時代から今日までの病弱教育、病気の種類の変遷、病弱教育の意義、今後の課題を通して、特別支援教育の観点から概説する。併せて病弱教育の充実のための課題と具体的展開の方策について論ずる。 
授業の到達目標 ・病弱児を対象とする特別支援学校、小中学校の特別支援学級の教育課程の編成方法と弾力的運用について説明できる。
・病弱児への指導法、病弱児の自己管理支援について正しく理解し、各教科等における学習指導案が作成できるととも、具体的場面での指導方法を説明できる。
 
授業計画
内容
1学校教育における病弱教育の位置づけ 
2病弱教育の歴史と制度(1) 明治時代から第二次世界大戦前 
3病弱教育の歴史と制度(2) 第二次世界大戦後から現在 
4病弱教育の対象となる主な疾患 
5病弱教育における教育課程(1) 学習指導要領の変遷 
6病弱教育における教育課程(2) 教育課程の編成及び実施 
7病弱教育における教科指導(1)小学部・中学部段階における指導の工夫 
8病弱教育における教科指導(2) 高等部段階における指導の工夫 
9病弱教育における自立活動と病弱児への自己管理支援 
10病弱教育における個別の支援計画と学習指導案の作成 
11心身症・精神疾患等児童生徒の教育 
12病弱教育における教育の評価 
13病弱教育におけるICT活用 
14病弱教育における教材教具 
15病弱教育の課題と今後の展望 
 
テキスト・参考書 テキスト
・一般社団法人日本育療学会編著、『標準「病弱児の教育」テキスト改訂版』、ジアース教育新社、2022
・講義資料を全ての授業において用意する。また、必要に応じてプリント教材を使用する。
参考書
・国立特別支援教育総合研究所著作、『特別支援教育の基礎・基本2020』、ジアース教育新社、2020
・文部科学省、『特別支援学校小学部・中学部学習指導要領』、平成29年4月告示
・文部科学省、『特別支援学校高等部学習指導要領』、平成30年3月告示
・文部科学省、『小学校学習指導要領』、平成29年3月告示
・文部科学省、『中学校学習指導要領』、平成29年3月告示
 
自学自習についての情報 授業内容についてレジュメを閲覧できるようにするので事前学習に活用してください。また、授業中に紹介する関連サイトや文献、書籍等によって、事後学習し理解を深めること。 
 
授業の形式 プリント、視聴覚教材等を用いた講義形式で行う。 
アクティブラーニングに関する情報 ・その日の講義についての感想や意見について、コメントペーパーにまとめて提出していただきます。感想や意見については、次の講義中に回答行うことで、講義内容の習熟を行う。
・グループディスカッションを行うこともある。
 
評価の方法(評価の配点比率と評価の要点) 1)授業態度・授業への参加度(30%)
2)コメントペーパー(20%)
3)授業評価課題(50%) 
その他(授業アンケートへのコメント含む) 学生のニーズにできるだけ対応したいと考えているので、いつでも気軽にお申し出いただきたい。 
担当講師についての情報(実務経験) 特別支援学校教員、教育行政職、国立特別支援教育総合研究所所員を経て、大学で特別支援学校教員養成を行っている。